憧れの職業「労働基準監督官」
厚生労働省本省または全国各地の労働基準局・労働基準監督署において、各企業での労働条件の確保や改善のための業務に携わる。
具体的には、全国約6000万人いるといわれる労働者の生命と健康を守るために、企業の賃金や労働時間、安全・衛生などをチェックしたり、改善のための指導を行ったりする。
また、工場や事業所などに立ち入った際に違反が発見された場合には、機械・器具の使用停止などの措置命令や・刑事訴訟法に規定される司法警察員としての職務を実行することもある。
さらに、事業所などが重大で悪質な法律違反を起こしたときは、特別司法警察職員として犯罪捜査を実施し、刑事事件として検察庁に送検できる権限も持っている。
実績を積み重ねることによって、労働基準監督官の幹部への道も開かれている。
この仕事に就くには、労働基準監督官採用試験に合格しなければならない。
法文系のA試験、理工系のB試験があるが、採用後の職務や処遇に関係なく、いずれも大卒程度の内容となる。
視覚や聴覚、四肢の運動機能に甚だしい異常がなく、試験実施年度の4月1日現在で21~29歳未満なら、受験資格を得ることができる。
ただし志望者が多く、合格率は例年ひとケタ台とかなりの難関。
労働者、つまり庶民に身近な仕事なので、積極的なコミュニケーション能力を持ち、なおかつ真面目で誠実な人間性が求められる。