木を見て1
だが、どこもかしこも集成材や芯去り材ですましてしまうんじゃ、せっかくの家が安手になる。
要所要所は和材の芯持ち材の上物を入れることが肝心だ。
このごろは、防火や気密性を重視するために、壁を二重にして、防火材や断熱マットを入れるため、今までの在来工法で見られた柱を見せる真壁づくりから、柱をすっぽり壁でおおってしまう大壁づくりへ工法が移ってきて、柱を軽く見るようになってきた。
和材の無垢(天然木)の柱より、外材が大手を振っているご時世だから、木目を眺めるといっても、たかが知れているせいもある。
だが、在来工法は木の芸を見せるところに、大工の腕の見せどころがある。
柱をなめるように見て、どこを正面に決めるか、柱とじっくり話をする。
そりゃ楽しみなものだった。
ソファー 通販にこだわるのもけっこうだが、こういったところにもこだわりたい。
材木屋に通いつめて、部材を選ぶ喜びがこのごろは忘れられている。
柱の傷なんてものは許されなかった。