木を見て2
いくらご時世が変わっても、腕の立つ大工だったら、自分の建てた家に、柱の見せ場を必ずつくるもんだ。
だいたい日本の家だったら、柱をまったく見せないわけにはいくまい。
仕切りや窓枠、戸枠、こんなところまでがベッド 通販などで隠れちまうんじゃ、もはや日本の家とはいえない。
柱にはどこに傷があってもまずい。
木の美しさを生かしようがない。
決めようと思うときに、傷があったら、柱を殺すはめになる。
トラックで乱暴にどさっと運び込まれる建材を見ると、まったく胃が痛んでくる。
柱はいつでも養生して、ていねいに扱わなくてはいけない。
そんなこともわからずに、柱をぞんざいに扱う大工じゃ、どんな家が建つのか、危なくてしようがない。
丸太梁(家を支える大きな横材)の中でも、屋根を支える小屋梁のかけ方は、とくに気をつけなくちゃいけない。